
睡眠時のいびき対策や、資格勉強など集中したいシーンなどに、人の声を通さない耳栓が欲しくなるという方は多いのではないでしょうか。
ひとくちに耳栓といっても、形状や遮音性、繰り返し使えるかどうかなど、選ぶときに気になるポイントは多くあります。そのため、どの耳栓を選べばよいか、迷ってしまいますよね。
この記事では、高級耳栓の選び方のポイントと、おすすめの商品を紹介します。求める遮音性や、使用するシーンに適した、自分にぴったりの商品を見つけてくださいね。
高級耳栓の選び方6つ
ここでは、高級耳栓の選び方を6つご紹介します。
(1)耳栓のタイプで選ぶ

耳栓には4つのタイプがあります。
タイプ別の特徴とおすすめの使い方をご紹介します。
フォーム(スポンジ)タイプの耳栓

スポンジ状の耳栓です。指で耳栓を小さく潰して、耳に入れると数秒で膨らみ、耳穴にフィットします。
やわらかい素材のため、長時間装着しても痛くないのがポイントです。睡眠時のように長時間の使用が適しています。
繰り返し使用すると潰した後に戻らなくなるため、基本的には使い捨てと考えるのがよいでしょう。効果を保つには、定期的に買い替えが必要です。
プラグタイプ(フランジ)タイプの耳栓

イヤホンのような形状や、薄い円盤が層状に重なった形状の耳栓です。硬質シリコンなどの水に強い素材を使用しており、水洗いして繰り返し使えます。
プラグタイプの耳栓は多くが硬い素材でできているため、耳に痛みを感じる人もいるでしょう。
短期間の使用、かつできるだけやわらかい素材を選ぶのがポイントです。
音楽のライブや作業など短時間の使用が適しています。
シリコン粘土タイプの耳栓

粘土状で、自由に形を変えられる耳栓です。耳にあわせて形を変えられるので、耳穴の大きさを気にせず使用できます。
耳に水が入るのを防ぐために使うこともあり、マリンアクティビティや水泳での使用がおすすめです。
つけ心地はいいのですが、慣れるまではベタベタとした感触が気になる人もいるでしょう。
ほこりや汚れが付着しやすいので、使用時以外はケースに入れるといった衛生面の対策が必要です。
イヤホンタイプの耳栓

音楽を聴くイヤホンと似たデザインの耳栓です。耳栓をしていると気付かれたくない人におすすめ。付け心地もイヤホンに似ているため、初めて耳栓を使用する際でも抵抗なく使えるのがポイントです。
高音域の音のみを遮音するライブ用の耳栓もあります。
プラスチックを使用したものが多いため、耳が痛くなりやすく短時間向きで、就寝時など長時間の使用には向いていません。
(2)素材や付け心地で選ぶ

耳栓は素材によって付け心地が異なります。好みの素材を選ぶと快適に使用できますよ。
ウレタン・ポリウレタンは、マットレスなどに使われる低反発スポンジのような質感です。本体を丸めながら指で潰し、耳穴に入れるとすぐに膨らんでフィットします。長時間つけていても耳が痛くならないのがメリットです。
弾性発泡ポリマーは、ウレタン素材より少し硬く、本体を潰したあとに戻るスピードが早いのが特徴。慣れるまでは、耳に入れる前に戻ってしまい、正しく入れられないこともあります。防水性にすぐれているので、水洗いして繰り返し利用可能です。
エラストマー・シリコンは、ゴムのような素材で耐水性があるので、繰り返しの利用に適しています。耳穴に抜き差しするだけで取り付けが可能です。ただし、ほかの素材に比べると硬いので、長時間つけると耳が痛くなる欠点があります。
(3)遮音性で選ぶ

耳栓の遮音性はNRR(ノイズ・リダクション・レーティング)で表されています。
NRRは「騒音を何dB(デシベル)下げられるか」を意味しており、値が大きいほど遮音性が高いと判断できますよ。
睡眠時には40dB未満、日常生活では85dB未満に抑えることを意識しましょう。
睡眠時、いびきや他人の生活音が気になる騒音はどちらも騒音レベル60dB前後といわれているため、睡眠時用はNRR値15~20dBのものがおすすめです。
日常生活では、地下鉄車内やガード下、クラクション音などは、90~110dB程度の騒音レベルといわれています。
日常生活用はNRR値25dB以上のものがおすすめです。
引用:総務省「第3回 音響の基礎:騒音の影響と評価・規制方法」
(4)遮音性が調節可能かで選ぶ

耳栓には遮音性を調整できるタイプがあります。
フィルターを搭載したイヤホンタイプの耳栓は、必要のない騒音を遮断して、人の声などの必要な音だけを残してくれますよ。
職場での作業時など、話しかけられたり、周囲の状況を把握することを求められたりするシーンでの使用がおすすめです。
(5)繰り返し使えるか使い捨てかで選ぶ

耳栓には繰り返し使えるタイプと使い捨てタイプがあります。
それぞれの特徴とメリット、デメリットは以下の表の通りです。
| タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 繰り返し 使えるタイプ | 弾性発泡ポリマーやシリコンなど、 耐水性のある素材を使用 | ・水洗いして繰り返しつかえる ・経済的 | ・使い捨てに比べると高価 ・素材が硬い ・耳が痛くなりやすい |
| 使い捨て タイプ | ウレタンやポリウレタンなど、 水に弱い素材を使用 | ・新しいものを使うので衛生的 ・価格が比較的安い | 定期的に買い替えが必要 |
使用するシーンや衛生面を考慮し、タイプを選ぶとよいでしょう。
(6)使用シーンに合わせて選ぶ

使用するシーンに合わせたおすすめの耳栓のタイプは以下のとおりです。
| 睡眠時 | 耳にフィットし、痛くなりにくいスポンジ・フォームタイプ |
| マリンアクティビティ | 耳に水が入るのを防ぐ、防水性の高いシリコン粘土タイプ |
| ライブ | 大音量から耳を守りながらも聴きたい音に集中できるイヤホンタイプ |
| 仕事時 | 遮音しつつも、周囲の声を聞き逃さないスポンジ・フォームタイプ |
それぞれのシーンに適した耳栓を選ぶことで、使い心地がよくなり、より快適に過ごせるでしょう。
高級耳栓のおすすめ10選
ここからは、高級耳栓のおすすめ10選をご紹介します。
(1)Loop(ループ)「エクスペリエンス 2」

| 価格(税込) | 4,500円 |
| タイプ | イヤホン |
| 素材 | シリコン |
| 遮音性 | 17dB |
| 遮音性の調節機能 | あり |
| 繰り返し・使い捨て | 繰り返し |
| おすすめの使用シーン | 仕事、ライブなど |
Good Design Award 2023を受賞した、洗練されたデザインが特徴の耳栓です。
ワイヤレスイヤホンのような形状で、耳に自然になじみ、動いても外れにくいため外出時も安心して使えます。
完全に音を遮断するのでなく、高音質のまま音量だけを抑える設計なので、音楽イベントや、スポーツ観戦など、音を楽しみながら耳を守りたいシーンにおすすめです。
(2)サーフィン「クオリネ」

| 価格(税込) | 1,650円 |
| タイプ | フランジ |
| 素材 | シリコン |
| 遮音性 | 20dB |
| 遮音性の調節機能 | あり |
| 繰り返し・使い捨て | 繰り返し(水洗い可) |
| おすすめの使用シーン | マリンアクティビティ |
シリコン製の聴覚保護具で、クリオネのような可愛らしい見た目が特徴です。
遊び心を感じさせるブルー、ピンク、グリーンの3色があり、それぞれ専用のケースがつきます。
一般的な耳栓が高音域の遮音に偏っているなか、低音域から高音域まで満遍なく、ほぼ20dB均一に減衰。耳を守りつつ、自然でクリアな聞こえ方を維持できます。
(3)EarZzz(イヤーズー)「EarZzz basic(イヤーズー ベーシック)」
| 価格(税込) | 1,590円 |
| タイプ | フランジ |
| 素材 | シリコン |
| 遮音性 | 32dB |
| 遮音性の調節機能 | なし |
| 繰り返し・使い捨て | 繰り返し(水洗い可) |
| おすすめの使用シーン | 睡眠、仕事など |
医療用のシリコンを採用した2点傘の形状が特徴。短めの設計で耳にしっかりフィットし、寝返りを打っても気にならないので、就寝時の使用がおすすめです。
使用後は水洗い、乾燥し、専用ケースに入れることで繰り返し使用できます。
XSからLまで4サイズ展開があり、一つのサイズだけでなく比較セットも用意されているため、自分にぴったりのサイズを見つけやすいのもうれしいポイントです。
(4)MOLDEX(モルデックス)「メテオ」
| 価格(税込) | 7,490円 |
| タイプ | フォーム |
| 素材 | ウレタン |
| 遮音性 | 33dB |
| 遮音性の調節機能 | なし |
| 繰り返し・使い捨て | 使い捨て |
| おすすめの使用シーン | 睡眠、仕事など |
米国製の低反発の発泡ウレタンを使用した使い捨て耳栓。33dBという高い遮音性と、耳孔(じこう)にフィットする設計が特徴です。
指でつぶして耳穴にいれ、30〜60秒待ってから最後に5秒ほど押すと、安定して装着できます。
ワンペアずつ個包装されていて清潔に持ち運びできるため、ポーチや防災セットにいれておくのにも便利です。
(5)SILENCIA(サイレンシア)「フライトプラス」
| 価格(税込) | 1,952円 |
| タイプ | フランジ |
| 素材 | エラストマー |
| 遮音性 | 24dB |
| 遮音性の調節機能 | なし |
| 繰り返し・使い捨て | 繰り返し(水洗い可) |
| おすすめの使用シーン | 飛行機搭乗時 |
飛行機搭乗時の不快感軽減に特化した高機能耳栓です。耳栓内部に、気圧変化をゆるやかにする調整機能があるため、離着陸時やフライト中の耳への負担を和らげてくれます。
騒音防止効果もあり、機内で静かに過ごしたい方におすすめです。
3段フランジで耳にフィットするため、長時間のフライトでも快適に過ごせます。
(6)ASMILE(アスミル)「ASMILE(アスミル)快眠耳栓」
| 価格(税込) | 1,000円 |
| タイプ | イヤホン |
| 素材 | シリコン |
| 遮音性 | 32dB |
| 遮音性の調節機能 | あり |
| 繰り返し・使い捨て | 繰り返し(水洗い可) |
| おすすめの使用シーン | 睡眠 |
睡眠セラピストが監修した、快眠用のフィルター付き耳栓です。
耳の溝にフィットするイヤーフック構造で、寝返りを打っても外れにくく、快適な装着感が続きます。
高性能フィルターが32dBという高い遮音性を実現。騒音をしっかり遮りながらも、アラーム音や呼びかけは聞こえるのも魅力です。
(7)Victor(ビクター)「イヤープラグ EP-S433」
| 価格(税込) | 3,960円 |
| タイプ | イヤホン |
| 素材 | シリコン |
| 遮音性 | 35dB |
| 遮音性の調節機能 | なし |
| 繰り返し・使い捨て | 繰り返し |
| おすすめの使用シーン | 睡眠、仕事など |
ワイヤレスイヤホンのようなデザインで、オフィスやカフェなどでもさりげなく使える耳栓です。
低音から高音まで最大35dBの騒音をカットし、集中したい作業や睡眠をサポートします。
独自のエアクッション構造により、長時間の使用でも耳が痛くなりにくいのが魅力。
騒音を気にせず静かな環境で過ごしたい方におすすめです。
(8)Crescendo(クレッシェンド)「ヘビー インダストリー 25」
| 価格(税込) | 2,980円 |
| タイプ | フランジ |
| 素材 | シリコン |
| 遮音性 | 25dB |
| 遮音性の調節機能 | あり |
| 繰り返し・使い捨て | 繰り返し(水洗い可) |
| おすすめの使用シーン | 仕事 |
機械工場や建設現場、農業などの騒音が多い環境での使用に適した聴覚保護具です。
音量を最大25dBカットし、110dBの騒音下でも8時間使用できます。
特殊なフィルターにより、耳内部の通気性を確保しながら騒音を低減。警告音や会話は自然に聞き取れるため、現場作業にも安心です。
(9)+kuRo(クロ)「ノイズキャンセリング耳栓」
| 価格(税込) | 1,580円 |
| タイプ | イヤホン |
| 素材 | シリコン、ウレタン |
| 遮音性 | 40dB |
| 遮音性の調節機能 | あり |
| 繰り返し・使い捨て | 繰り返し(水洗い可) |
| おすすめの使用シーン | 仕事、ライブなど |
ウレタンとシリコンを組み合わせた構造により、3通りの使い方ができるノイズキャンセリング耳栓です。
ワイヤレスイヤホンのようなスマートなデザインで、外出先でも違和感がありません。
最大40dBの高い遮音性があり、耳をしっかり守りながら快適に過ごせます。
さらに、ノイズリダクション機能によって音質を損なわずに音量だけを抑える設計のため、騒音対策と快適さを両立させたい方におすすめです。
(10)Quietide(クワイエタイド)「イヤープロテクター」
| 価格(税込) | 1,670円 |
| タイプ | フランジ |
| 素材 | シリコン |
| 遮音性 | 23dB |
| 遮音性の調節機能 | あり |
| 繰り返し・使い捨て | 繰り返し(水洗い可) |
| おすすめの使用シーン | 睡眠、仕事、ライブなど |
ライブ鑑賞やクラブなどの、大音量の空間で音を楽しみたい方におすすめの耳栓です。
独自開発の23dBフィルターを使用し、音質を下げずに音圧を軽減。聴覚を守りながら臨場感のあるサウンドを楽しめます。
デザインが異なる2種類の耳栓がセットになっており、好みの装着感を選ベるのも魅力です。
専用のアルミケースとクリアケースが付属し、持ち運びがスムーズ。汚れても水洗い可能で、清潔に使い続けられます。
遮音性の高い高級耳栓で快適な生活を
高級耳栓選びで迷ったときは、遮音性の高さと、使用したいシーンにあわせた形状で選ぶとよいでしょう。
睡眠用だと快適なつけ心地のフォーム(スポンジ)タイプ、ライブや通勤などの外出先は、外れにくいイヤホンタイプがおすすめです。
お気に入りの遮音性の高さや、形状を見つけて、騒音に悩まされない快適な生活を手に入れてみてはいかがでしょうか。

